このコーナーでは、アマミノクロウサギ(特別天然記念物)●アカショービンルリカケス(天然記念物)
ンムン伝説 をご紹介いたしております。


NATURE WATCHING
真夏の息吹に包まれ、亜熱帯の林を歩く
自然のままの亜熱帯林、鮮やかな原色の花々。
きらびやかに羽ばたく鳥たち
爽快な風と美味しい空気が気持ちをリラックスさせてくれます。


湯湾岳一帯は、亜熱帯広葉樹の原生林で、
イタジイ、アマミスミレ、コケサンショウソウ、
ヒイラギ、奄美セイシカなど固有な植物の珍種がある。
植物だけでなく動物もこの一帯に住みアマミノクロウサギ、
ルリカケス、トゲネズミ、アカヒゲなどが国指定の天然記念物に指定されている。
このようなことから、頂上付近は、
天然記念物国定公園特別保護区に指定された。
このような自然を大切に保護していかねばならない。
湯湾岳一帯は、貴重な生物の生息地になっているため、
伐採をしたり、動植物のもち出しは禁止されています。


●アマミノクロウサギ(特別天然記念物)

うさぎ科のうちで最も原始的な類、体色は黒
茶色、目と耳が小さく、脚は短い。夜行性で
用心深いため生態、生息数などほとんど不明。


●ルリカケス(天然記念物)

シャーシャーとかすれた声で鳴くのが特徴。
県鳥にも指定され常緑広葉樹林に住む。
主に奄美だけに分布繁殖。


●アカショービン

キュロロ...と尻下がりに鳴くのが特徴。湿っ
た斜面や渓流で、蛙、サワガニ、ムカデなど
を取る。



ケンムン伝説

奄美には奇妙な人間に近い生物がすんでいるといわれてきました。
ケンムン、この生物が今も住んでいるのがイザト離れ(枝手久島)です。
昔、この島に沖縄から駆け落ちしてきた若い夫婦が流れ着きました。2人
は、手ごろな丸太を組んで茅をかぶせた小屋を作って、水入らずの日々を
送っていました。この小屋に、夜になると大勢のケンムンが訪ねて来ました。
屋根に登っては騒ぎ立て、地に降りては柱を揺すります。
そして、一番鶏が鳴く頃になると、いつの間にか山奥へとひきあげていきま
した。慣れてくるとかわいいものです。決して2人に危害を加えるようなこ
とはしません。この無人島で、たった2人の人間が数えきれないほどのケン
ムンと共生していたとは、驚くべきことです。
お互いの心が伝わったのでしょうか。
ところで、ケンムンと仲良くなると魚がよくとれる、といわれます。
おそらく、イザト離れのケンムンも若夫婦に漁の仕方を教えたことでしょ
う。また、ケンムンは、盆の15日庚申(カノエサル)、己酉(ツチノトリ)
の日に出没するので、この日は山仕事を休む日になっていたようです。
ケンムンはガジュマルの木の下に住んでいるといわれるように、
「木のもの(霊)」であり、山の神にも似た性格を備えています。
       



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